外国製チューナーの修理


外国製のチューナーは割りとよく壊れる
修理をしてくれる所もめったに無い
たとえ修理を頼めても、修理代が高く新しく買ったほうが良い場合が多い。
そこで、自分で安く修理してみた。

壊れたチューナーは SDR-3220
故障状態は
電源を入れても真っ黒。時々画面が出るが直に消える。

直せる可能性のあるのは電源部のみ
メイン基板は自分の知識では絶対ムリ(笑)

電源部の故障が意外と多いようである
それもコンデンサーを交換するだけで直る
コンデンサーが不良になるケースが多い



このように電源部とメイン基板が分かれていて、
分解しやすく、出力電圧が表示されている物が直し易い
左側の茶色の基板が電源部、緑色のはメイン基板


電圧の表示
5V、12V、21V、30Vが出ている

まずテスターで電圧を測ってみる

12V、21VはOKだったが、
5Vが低いし30Vは倍の60V位出ている!
5VはICの電源用で正確さが要求される
30Vはなんに使うのだろう?
21Vか30VのどちらかがLNB供給用だろう。

これはコンデンサー不良の可能性高い
でも60Vもメイン基板に流れて壊れているかも


不良になりやすいのは電解コンデンサーをいう種類
この電源部には8個使われている
この内、Webショップで売っていた7個を交換する事にした
全部が不良になっている事はないと思うのですが、
劣化している可能性もあるし、7個で数百円なので、
このさい交換する事に。


基板からコンデンサーの外し方
半田吸い取り線を使うのが外し易いと思います
家にあった吸い取り器も試してみたが
どうもうまく外せませんでした。
今回は吸い取り線も無いので手でコンデンサーを
ひっぱりながら半田ごてを当てて少しずつ引き抜いた


コンデンサーの2本の足に2つの半田ごてを
あてて引き抜けば楽だろうけど手が3本要る(笑)

電解コンデンサーには極性(+と-)が有るので
外す前に確認しておく


矢印が外した跡
この基板は「-」側に白いマークがあった

コンデンサーは足の長い方が「+」です
又、「-」側には印が付いているのが普通

基板に半田付けする場合は足の長いまま
付けて半田が終わったらニッパで切るのがいいかと。

取外したコンデンサー

直ったか?

全部を交換したら間違いがないか確認し、
チューナーに基板を取り付けて電圧を測った。
正常に出ている!

アンテナを繋ぐ前にLNB供給電圧が正しく出ているか
テスターで確認した。OKだ。


アンテナを繋ぎ電源ON
おー!!
画面が出た。MENUもちゃんと出ている。
直った。