失敗の少ない長波コンバータの製作
長波・VLFが受信出来ない受信機に
付けて受信可能にするコンバータです
DBMと水晶発振器(水晶発振子ではない)を
使った成功率の高い自作
水晶水晶発信器は水晶発振子と回路をパッケージに
組み込んだ物で電源を繋げば発振します
うまくいかない事がある発振回路を作る
必要がないので失敗が少ない
製作工程の一例
--水晶発振器とDBMの入手--
これが中々手間がかかります
まず売っている店が少ない
特にDBMは個人相手に販売している店が数店しかない
売っていてもVLFに適さなかったりします
そんな状況ですがネットで探し回って
TDKのCB346M1AというDBMを見つけました
1個1000円でした
定格では長波はカバーしていませんが
特に問題なく使えています
水晶発振器
マルツパーツで2.0MHzの物を購入
水晶と発振回路がパッケージされたもので
電源を繋ぐだけ(コンデンサーは必要)ですので
まず間違いなく成功します
ただし電圧が5Vです
5Vのスイッチング電源を使ったらノイズが出てダメでした
なのでトランス式の電源がある12Vを
三端子レギュレータで5Vに落として使っています
一週間位かかります
V
DDに+5V
VssがGND
E/Dは使用しません
ピンの長さが4mmあるので曲げて表面実装可能です
底から見た図ですので表面実装時は間違わないようにします
水晶発振器とDBMを
別のケースに収めています
水晶発振器
ケースは壊れた衛星コンバータがありましたので流用
付いていたF型コネクターはそのまま使います
基盤をケースに入る大きさにカットしています
リューターで銅箔を削ってパターンを
作れば簡単に出来ます
小さく丸いダイヤモンドカッターが削りやすい
百均で5本組で売っていたもの
表面実装が手軽です
青いパーツは0.01μFのコンデンサー
発振器の出力と電源のパスコン
黒いパーツは10μFの電解コンデンサー
発振器の出力に0.01μFのコンデンサーを付けています
水晶発振器の電源は5Vですので
12Vを5Vに変換するのに三端子
レギュレータを使っています
5Vで使用する場合は不要
注意:スイッチング電源はノイズが入る場合があります
DBM
入手したDBM(ダブルバランドミキサー)
壊れたアンテナスイッチのケースを流用
F型コネクタが付いていたのでそのまま使用
スイッチが付いていた穴から中のDBMが見えています
中身はDBMのみです
使用例
2個買ったDBMの一つでこちらは
TV分配器のケースに入れています
市販のコンバータと比べても遜色ない性能です
DBMは損失が大きいので
ループアンテナ等は入力で増幅しないと
感度不足になります
2014年11月
7000kHz OSC
7MHzの水晶があったので発信器を製作
短波の7MHz帯でVLFが受信可能になった
1000kHz OSC
1MHzの水晶用発信器
中波の1MHzでVLFを受信しようと
製作しましたが
中波ラジオの素通りが多く実用は難しい
2015.1