長波帯スーパーラドアンテナの製作



遠隔同調装置の製作
2010.8.17

スーパーラドは周波数を変えると同調をとり直す
必要がありますが
いちいちアンテナの所に行って同調をとるのは大変です
そこで部屋から遠隔で同調をとるモノを作ります


以前に作ったループアンテナ用の遠隔同調が
有りましたのでこれを使います


左がアンテナ側に付ける同調部分
モーター付きのバリコンと回転リレーで
コンデンサーをバリコンに足していく回路で
出来ています
右は部屋で使うコントローラ

ところが
コントローラと同調部分を繋ぐ線が見つかりません
探しても無いのでネットで注文です
コネクタの名前すら判らなかったので調べるのに
結構時間が掛かりました
そして名前が判っても売っている所が個人を相手に
していないショップが多くてこれまた時間が掛かった


----------------
通販サイトから返事が来ない
同調装置に使うコネクタとケーブルの見積もりを
通販サイトに送信したが自動返信メールは来たが
その後なにも言って来ない

2010.8.24

----------------
返事が来ない通販サイトは諦めて別のサイトで注文
あくる日に届いた(早っ)
しかしちょうど良いケーブルが同じサイトに無かった
ので高いRS-232Cケーブルを代用品で買いました
ちょっと線が細いけど問題なく動きました


これで部屋から遠隔操作で同調がとれるようになりました
この同調範囲は
18kHz~230kHz程度です


----------------

今回作ったラドの同調に0.1μFのコンデンサーを
付けたらどれくらい低い周波数に同調するか試した


5.3kHz付近で同調
PERSEUS受信機のスペアナ機能で確認すると
どこに同調しているか一発で判ります


5.3kHz付近でも同調するとノイズが大きく増えます
そこそこの感度で使用出来るようです

2010.8.24

----------------
2010.8.28
遠隔操作で同調できる範囲を拡大する
VLF帯のもっと低い5kHz付近でも結構な感度で受信できる
ようなので新たに遠隔操作の同調装置を作る事にした
方法は同じで
バリコンにモーターを付けて回し
コンデンサーをスイッチで付加します
バリコンとモーターは手持ちが有りましたが
コンデンサーを切替えるステッピングリレーが
製造中止で有りません!
(高価なモノはあります)
電磁式のロータリースイッチも有りません
数十個のコンデンサーをどうやって切替えるか…
う~ん、困った


必要な部品をネットで購入しました

コンデンサー類
他に端子やトグルスイッチ等も買いました

探していたら5回路25接点のスッテッピングリレーがあり
これでコンデンサーを切換ます



5回路25接点のスッテッピングリレーに
コンデンサーを付けたところ

付けたコンデンサー一覧


バリコンもモーターも手持ちに有った物
モーターは電動ドライバの壊れた物
回転が速いのでバーニヤダイヤルで速度を落としました
ケースは150mmの塩ビパイプ


内部はほとんど余裕ありません


完成
取付方法と防水方法を考えないといけない

--------------------

コントローラの製作


コントローラ
非同調ループアンテナ用の同調回路が入ってるケースに
今回のコントローラを組込んだ
(タイマーとか付いているが使ってない)

ここで問題発生
ノイズが入る
バリコンのモーターやステッピングリレーを動作
すると強いノイズが入り
PERSEUS受信機がフリーズしたりする

ノイズキラーやノイズフィルタ等付けてみたが
余り変わらない
ON/OFF時のノイズだけでなく

通電中にもノイズが出ているので
防ぎようがないと思う

(バリコンのモーターが回ってる間ノイズが出る)

---------------

ノイズが入っても同調をとる間だけですので
まぁ使えない事はありません
(気分的に良くないですけど)

それよりも
同調をとるのに非常に時間がかかります!
PERSEUS受信機ならスペアナ機能があり
どこに同調しているか判り易いのですが
それでも2つのステッピングリレーの組合せもあり
どの接点に切り替わっているか判らないので
手間がかかる事には違いありません

そこで新しい遠隔同調方法を考えています

1.同調コイルから部屋まで線を延ばして部屋で同調をとる
→感度が大きく低下するうえにノイズも多くダメでした

2.コンデンサー1個にリレー1個づつで同調回路構成
→組合せが判り易く作れるがリレーが高くつくし
コントロールに多芯ケーブルが必要

試案1(PCのみ)
試案2(PCのみ)(バリコンにモーター付けない)


試案2の方法で製作予定
バリコンで微調整しないでコンデンサーのみで
全ての同調をとる方法です
これはポリバリコンが入手できますが
手持ちのモーターが無いし買うと高い為
その分回路も簡単になりますし楽です

2つのステッピングリレーを使ったものは
配線の静電容量が増加して同調範囲が低い方に
ずれてしまい164kHzのモンゴル等が受信出来なくなった
試案2でも同じ症状が出そうなので対策としては
バリコンをリレーを使い他の回路から切り離して接続します
このバリコンは半固定で使用


---------------
試案2で製作中

コントローラの製作

コントローラ
斬新?な外観です
HCで使えそうなBOXを探したらこうなりました
金色部は厚い塩ビパイプの蓋
スイッチの付いている部分は流し台のゴミ蓋
手持ちのスイッチが付く穴が開いていた
スイッチは26個(内1個は予備)
25個のスイッチとアンテナ側のリレーが繋がる
26本の線が必要ですが
手持ちに24芯ケーブルがあったので
24芯と2芯ケーブルの2本にした
この方がコネクターを買っても安くなる為


2010.9.18
試案2のコントローラ完成
回路図(PCのみ)


屋内部



屋外部




屋外
手っ取り早く150φの塩ビパイプをケースに使用

非常に使い易いです!
今までに比べたら格段に良くなりました。
心配したリレーの通電中のノイズはありません
ON/OFF時ノイズも僅かです


リレーが1個260円くらいでしたので24個で結構な出費です
トグルスイッチと24芯ケーブルは手持ちのを使用
コネクタは安い日本航空電子のSRCN型を使ったが
4個で2千円位かかりました

結果的にポリバリコンは効果が無く不要でしたので
GND側を同軸のGNDを使用すれば24芯ケーブル
のみでコントロールできコネクタも2個で済み
2芯ケーブルも不要で安く出来たのですね



SRAとSA7000比較
VLF帯受信
(PCのみ閲覧可)


つづき
(SRAを水平偏波にするとJJYは入らない)






工事中